【書籍紹介】オススメ脳科学書籍

【書籍紹介】オススメ脳科学書籍

今回はAmazonアソシエイトの登録もしたということもあって、割と好評なオススメ書籍をいくつかご紹介します。ちなみに今回は全部日本語の書籍です。今回は脳科学に纏わる書籍です。これからも積極的に書籍紹介の記事を上げていこうかなと思うので、お楽しみに。


なんで今回は脳科学書籍なの?

私の作品のコンセプトの核になっている部分は、「人間の主観的な知覚と空間表現について」で、ドイツの美大大学院では修士論文をこのテーマで書いています。
かいつまんで説明すると、これまでの数千年の歴史の中で、絵画表現の多くは「人間の目」に外の世界がどう映っているかということに非常に影響を受けていました。それが近年の脳科学・神経科学の発達より人間の知覚というのは目で行われているのではなく、「目からの情報を脳で処理をしている」ということがわかって、過去の考え方や哲学の内容が覆されたりもしました。

こと絵画においては、目と脳の処理などのシステムを理解することは、とても重要な要素になり得ます。なぜなら基本的には絵画というのは、「”見たもの”をどう描くか」ということを行っているからです。

そういうわけで美術家・画家にとって、脳科学の知見を広げることは大事。
私はドイツで座学の中に哲学・美学・心理学・脳科学の授業を取っていました。脳科学については別の大学の講義をオンラインで受けたりもしていました。
今回は日本に帰った時に買って帰ってきたオススメの4冊をご紹介します。
(なんかまだAmazonリンクがうまく貼れなくて不恰好)

脳は「ものの見方」で進化する

脳は「ものの見方」で進化する
ボー・ロット (著), 桜田 直美 (翻訳)

脳は様々な経験を通して成長する。物事の見方を変えると脳が刺激を受ける。
著者のボー・ロットはロンドン大学で教える神経科学者で、人間の知覚の働きとアートを組み合わせた独創的な活動を行っています。最新の研究結果をもとに、いろんなギミックも本の中にある、知的好奇心をくすぐられる「へー!」がたくさん詰まった本でした。
世界中で話題を呼び、ベストセラーになっている本です。例を挙げながらでとても読みやすく、読んでて楽しかった。

一流の頭脳

一流の頭脳 単行本(ソフトカバー) – 2018/2/23
アンダース・ハンセン (著), 御舩由美子 (翻訳)


著者は世界的に有名なカロリンスカ研究所出身の精神科医、アンダース・ハンセン。上の本とは少し別で、実験やエビデンスに基づいた脳の仕組みなどを説明しつつ、IQ、集中力、記憶力、創造性、認知力、長寿、抗疲労などのパフォーマンスを上げるためにはどうすべきかということを解説しています。終始説得力があり、明日からの生活に取り入れられることばかりでした。これも世界中でベストセラーになった本。

意識はいつ生まれるのか

意識はいつ生まれるのか――脳の謎に挑む統合情報理論 単行本 – 2015/5/26
ジュリオ・トノーニ (著), マルチェッロ・マッスィミーニ (著), 花本 知子 (翻訳)


脳は意識を生み出すが、コンピューターは意識を生み出さない。では両者の違いはどこにあるのか。クリストフ・コッホが「意識に関して唯一、真に有望な基礎理論」と評した、意識の謎を解明するトノーニの「統合情報理論」を紹介。わくわくするようなエピソード満載でわかりやすく語られる脳科学の最先端、待望の翻訳!
上二つと打って変わって、少し専門的な学問書に近い内容です。意識とはどこから生まれるのかという研究論文を、一般人にも分かりやすく説明しているような印象。
マグリットとかシュールの作家に通ずるような内容で、私のコンセプト的には非常に読む価値があった本でした。

芸術・無意識・脳―精神の深淵へ:世紀末ウィーンから現代まで

芸術・無意識・脳―精神の深淵へ:世紀末ウィーンから現代まで 単行本 – 2017/6/29
エリック・R・カンデル (著), 須田 年生 (翻訳), 須田 ゆり (翻訳)


「無意識の世界」へと向かった芸術家と科学者たちはこれまでに何を明らかにしてきたのか?
人はなぜ「美醜」や「感情」を感じるのか? そして知覚とは、創造性とは、人の心とは?
現代を代表するノーベル賞受賞神経科学者エリック・カンデルによる、無意識を巡る探究の壮大な百年史。フロイト、クリムト、ココシュカ、シーレ、シュニッツラーから、リーグル、ゴンブリッチ、クフラー、ゼキ、ラマチャンドラン、フリス・・・。自然科学と芸術、そして人文科学の多分野を統合する試み、待望の邦訳。

この著者エリック・カンデルは他にもいくつかの芸術と神経科学の掛け合わせの本を執筆しています。冒頭に説明したような、絵画の空間認識についてや、脳と目の関係性など、芸術と科学にまつわる内容。読み応え満載の世界的ベストセラーです。修論でもこの内容を多く引用しました。

最後に

はい、ということで今回はオススメの脳科学系の書籍を4冊ご紹介しました。芸術を深く理解する際に、描く人間、見る人間の中で何が起こっているのかということを理解する必要があるでしょう。そんな時に脳科学・神経科学を勉強して取り入れるのは非常に価値のあることかなと思っています。次回は美術史系の本をまとめてみようかな。
書評が得意なわけではないけれど、この本読んでみてほしい!なんてものがあったり、オススメの本があればぜひコメントにて寄せてください。お待ちしております!


Masaki Hagino
Contemporary painting artist based and work in Amsterdam and Cologne.
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