【保存版】「art」と「芸術」と「アート」と「美術」の違いとその定義

Pickup 美術史

今回はこのブログで割とそこまで厳しくルールとして、使い分けをしていなかったこの語群のちゃんとした定義・カテゴライズと由来みたいなものを、しっかりしておこうかなと思います。 これまでこのブログでは、学術的価値を保有しているものが「art/美術」で、クリエイションとして広義化したものが日本でよく「アート […]

ジュリー・メレトゥ、巨大絵画に込められた”都市と記憶”の地図

現代美術の世界において、Julie Mehretu(ジュリー・メレトゥ、1970-)ほど都市の複雑性を視覚的に表現することに成功したアーティストは珍しい。エチオピア生まれのアメリカ人アーティストである彼女の巨大な抽象画は、一見すると激しい筆致による混沌とした色彩の嵐に見える。しかし、近づいて詳細を見 […]

セシリー・ブラウン、なぜ今世界が注目?―現代女性画家の新たな到達点

セシリー・ブラウン――いま世界で最も注目される女性画家のひとり。彼女の大規模回顧展はアメリカを巡回し、絵画の新たな可能性を示しています。抽象と具象の境界を揺さぶる筆致は、美術史と現代文化を大胆に結びつけ、ルーベンスからデ・クーニングまで、多彩な影響を独自の言語に変換します。市場でも高額落札が相次ぎ、 […]

ピエレット・ブロッホと女性抽象美術家の再発見

20世紀の抽象美術の歴史は、長らく男性作家の名前で語られてきました。しかし、その陰にはピエレット・ブロッホをはじめとする、革新性に満ちた女性たちがいたのです。忘れられた才能を再発見し、美術史を書き換える動きが、今、世界で加速しています。 こんにちは、こんばんはMasaki(@masakihagino […]

リネット・ヤドム=ボアキエ:描かれる”想像上の人物”が投げかける現代のアイデンティティ

こんにちは、こんばんはMasaki(@masakihagino_art)です。今回から結構な期間、更新が滞ってしまっていた、世界で注目されているコンテンポラリーアーティストの紹介記事を復活させていこうかなと思います。 世界では結構な注目度があるのに、日本語ではまだ情報が少ない作家を、海外のサイトから […]

東京初個展の告知

こんにちは、こんばんはMasaki(@masakihagino_art)です。 9月東京での個展があるので、先に告知から! Es weilt im Inneren / 内側に潜む 会期2025年9月12日(金)から2025年9月28日(日) 時間会期中の金、土、日 13:00 – 18:00※会期中 […]

芸術の「敷居を下げる」ことと、その功罪についてもう一度ちゃんと考えてみる

芸術ってなんだろう?と考えるとき、「よくわからない」「難しそう」「なんとなく高尚なもの」という印象がまず先に立つ人も多いと思います。特にバレエやクラシック音楽、美術といった分野に対しては、その傾向がとても強い気がします。 でも最近では、それらの芸術ジャンルが、もっと「わかりやすい形」「身近な形」に変 […]

留まること。量産に走らないこと。

anonymous man with book in hand

noteからの転載記事です!noteの方ではメンバーシップ限定記事を上げています! 今回は半分雑記。普段このnoteのコンテンツというか、僕が書く文章は一応いくつかジャンル的なものがあって、オピニオン系だったり自分がこう考えていることだったり、あとはドイツで美術を最初に学んで現地でキャリアをスタート […]

【展示告知】音楽家の仲間と発表会

noteでメンバーシップを運営しています。週2、3本美術の話や、欧米中心のコンペ情報をシェアしたりなどをしています。Discordコミュニティではメンバー同士でも交流も行なっています。月額100円のトライアルプランでは少しの記事を覗き見、月額500円のベーシックプランでは、全記事を読むことができます […]

【亀山トリエンナーレ2024】出展作品についての思考プロセス②《Le bocal de poisson soluble -溶ける魚の金魚鉢-》

こんにちはこんばんはMasaki(@masakihagino_art)です。 亀山トリエンナーレ亀山トリエンナーレ(かめやまトリエンナーレ、Kameyama Triennale )は、三重県亀山市で開催されている現代美kameyamatriennale.com  亀山トリエンナーレが開催されました。 […]

1 13