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アートフェア内の複雑な要素について-artKarlsruheを終えて

アートフェア内の複雑な要素について-artKarlsruheを終えて

2月の卒業試験を終えてすぐ、まだオランダへの引っ越し真っ最中でバタバタしている中、
今年で4度目になる、artKarlsruheに出展をしてきました。ドイツ国内2番目の大きさと知名度を誇るアートフェアです。(一位はアートケルン)
毎度思うことは、「あれ、この内容ってもう記事にしたっけ…?」ってことですが、おそらく重複していることもあると思いますが
今回はこのメッセを通して思うことと、日本人アーティストさんに出会いいろいろお話している中で、話したことをもう一度まとめてみます。

 

アートフェアartKarlsruhe

カールスルーエという街は、ドイツ南西、フランス国境のすぐ近くにある街。ですのでフラン人のお客さんもとても多いです。(うちのギャラリーはフランス語ができるアシスタントを用意するほど。) 毎年だいたい2月後半の週に開催され、16カ国を超える国からのギャラリー出展、そしてそのギャラリーの数は200を超え、5日間で約5万人が来場します。会場は4つのホールに別れており、各ホールにはそれぞれ少しギャラリーの分類がわかるようなコンセプトがあります。クラッシック、モダン、写真、コンテンポラリー。といっても大まかな区切りです。クラシックのホールには、ピカソやミロ、ウォーホルなどの作品が数千万円で売られていたりもします。その一方で数万円から買えるような現代作家の我々のギャラリーが出るホールもあるような形になっています。

 

アートフェアに出展する意義

この話もどこか別の記事でもしているような気がしますが、アートフェアとはそもそもなんぞやということですが、
アートフェアははっきり言うと、ギャラリーがアーティストの作品を売る場所です。現在はアーティスト個人が出品できる小さなアートフェアがたくさんできて来ていますが、基本的にはギャラリーのためのものです。出展料もとても高いものですが、その代わりに5日間で5万人もの人が来場するわけですので、作品を売るチャンスと、ギャラリーの名前を覚えてもらうチャンスなど、ギャラリーにとってはとても貴重な場所です。実際今年はうちのギャラリーでは、数百万円分ほどの売り上げがありました。
アートフェアにも世界中でランキングというものが大まかにありますので、上のアートフェアに出展しているということは、ギャラリーのレベルも上がっていくことですので、ギャラリー、そしてアーティストのキャリアにも直接繋がります。

 

作品販売までの複雑な要素

ここが今回の記事のメインの部分になると思うのですが、200を超えるギャラリー。そしてその1ギャラリーごとがたとえば20作品展示しているとすれば、その会場に4000作品あることになります。作品のスタイル、質、値段もバラバラな中、その作品を選んで購入するとなった場合、購入者は1/4000を選んだことになります。 この厳しい状況の中、なにより難しいのは、それにまつわる複雑な要素を理解する必要があることです。作品販売で生計を立てるようになって、数年、いろいろ他のアーティストやギャラリストとこの話を繰り返してきたので、少しずつ少しずつ紐が解けて来たように思います。

作品の良し悪しと、値段設定と、客層

上にも書いたように、大きなアートフェアになればなるほど、会場が区別され別れています。エリアによっては数千万円の作品があり、一方で数万円からの作品があります。そして同じように数千万円の作品を買いに来た人もいれば、数万円の作品を買いに来ている人がいるわけです。更に言えば、美術系の学生もいれば、ギャラリー関係者もいれば、まったく買う気がなく、ただ作品を見に来ているだけの人もたっくさんいます。

結果、作品が売れるか売れないかということにフォーカスをせざるを得ないのがアートフェアです。そもそもが作品を売る場所なので。
ですから、ライバルはその他の3999の作品ということになってしまうのか、といわれればそうではないと思います。
そもそもですが、良い悪いは置いといて、美術的に良い作品だから買う人ばかりではないからです。インテリアっぽい表面的な作品の方が売れることも考えられます。それはもちろん、高額作品を買うようなお金を持っている人「すべて」が、美術的価値を正しく見定められるとは限らないからです。

つまりアートフェアだけではなく、アートマーケットの中には、大きく分けて「美術的価値がある作品」と、「表面的な作品」の二つがあるわけです。
これはこのブログでもよく言っていますが、わかりやすくいうと前者は美術を学問として捉えた時の価値の事で、コンクール等で受賞できる作品。後者は美術的価値は少ないけれど、ただ綺麗なものだったり、技術に頼ったものだったりするような作品ですね。「上手な絵」だったり、「おしゃれ」だったりするような作品のことを指しています。
例えば馬鹿でかいインスタレーションなんて、美術価値もおそらく高いものが多く、値段も高額。それがじゃあ売れるのかといえばまた別の話。その一方でコンセプトとかはないけれど、ただ綺麗な作品が5万円で売っていて、それが売れるのか売れないのかも、簡単に判断しにくいということです。 前者を買いに来る、美術館や大型ギャラリーのキュレーター、ホテルのエントランスに置くために!と買いに来たホテルオーナーがさくっと1億円出すことも簡単に考えられますし、売れているところも見たことがあります。

では、ちょっと上のような極論のようなケースではなく、もう少し身近な例えにしてみます。
「25万円の美術的価値のある作品」「25万円の表面的な作品」では、一体どちらがアートフェアで売れるんでしょうか。25万円は、約2.000€。アートカールスルーエでは少し安めの値段ではありますが、他のアートフェアでもよく見かける、かなり現実的な値段です。買う方も出しやすい値段設定で、サイズによりますが、2.000€くらいの作品はとても売りやすい値段です。
私の個人的な見解ですが、二つの作品がどちらも「良い作品」だったとして、この場合は売れるのは「25万円の表面的な作品」の方です。
なぜかというと、まず一つに私がここで言っている「表面的な作品」は、「おしゃれな家具」の延長になり得るからです。(私が画家なので、絵画を意識して話を進めています)25万円のソファを買う感覚と、少し似ているという意味です。そう考えると、25万円はとても良いものである裏付けがあるような値段に見えて来ませんか?ブランドは知らないけれど、25万円の家具って絶対いいやつだ。という感覚が芽生えます。

では逆に、アーティストの立ち位置の反映でもある、美術作品の値段が、美術的価値が含まれている「本当の意味でのアート作品」についての場合、「25万円」は逆にチープに見えると思いませんか? 極論に飛ばすと、「ピカソの作品が25万円で売っている」と考えると、果たして価値があるように映るのかということです。
上で述べたように美術作品を目で判断できる人ばかりではありません。そしてその人たちは少なからず「値段で判断している」ということがあります。その判断は、作品の価値、アーティストの立ち位置が含まれますが、そうするとアートフェアの中で低めの値段25万円ですと、「この作品の美術的価値はほかに比べるととても低い」という判断になりかねないということです。

価値と値段のはざま

こうしてまとめていると、同じ25万円が付いた作品でも、その値段が「良いものの裏付けになり得る」値段と、逆に「価値が低く見えてしまう」値段に寄ってしまうことがある、ということが見えて来ます。もちろんこの感覚が人それぞれであるので、値段のつけ方がそれぞれでも問題はないのかもしれません。ですがこうして年にいくつものアートフェアに出展、視察をしていると、バランスというのが見えてきます。この作品でこの値段は高い、安いというものです。
特にこのブログは日本で作家活動しているされている方によく読んで頂いていると思いますが、やはりアートマーケットの大きさから、日本人作家の方は値段付けに不慣れであることが見受けられます。売れる売れないを考えるかどうかは置いておいて、自分の作家としてのレベルと、作品にあった値段がつけられているのかどうか、ということが問題になってきます。
アートフェアのレベル、ギャラリーのレベル、ギャラリーが抱えている顧客のレベル(富裕層かどうかという点も含め)、また作品の大きさ、素材、アーティストの立ち位置。値段に関わって来る要素はいくつもあります。その中で、一番重要になって来るのはやはり作品のレベルと自分自身のレベルだと思います。

アートフェアの中では、作品が売れる売れないを判断する要素はかなり複雑です。
良い作品かどうかが全てでなく、買う人が買いたいと思うかどうか、という判断に委ねる必要があるからです。自分がどういう立ち位置にいるのか、どういう作品なのか、周りと比べてどうなのか。いろんなことを客観視し、分析し、値段設定をしていく必要があるのかなと思います。

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