アーティスト

ジュリー・メレトゥ、巨大絵画に込められた”都市と記憶”の地図

現代美術の世界において、Julie Mehretu(ジュリー・メレトゥ、1970-)ほど都市の複雑性を視覚的に表現することに成功したアーティストは珍しい。エチオピア生まれのアメリカ人アーティストである彼女の巨大な抽象画は、一見すると激しい筆致による混沌とした色彩の嵐に見える。しかし、近づいて詳細を見 […]

セシリー・ブラウン、なぜ今世界が注目?―現代女性画家の新たな到達点

セシリー・ブラウン――いま世界で最も注目される女性画家のひとり。彼女の大規模回顧展はアメリカを巡回し、絵画の新たな可能性を示しています。抽象と具象の境界を揺さぶる筆致は、美術史と現代文化を大胆に結びつけ、ルーベンスからデ・クーニングまで、多彩な影響を独自の言語に変換します。市場でも高額落札が相次ぎ、 […]

ピエレット・ブロッホと女性抽象美術家の再発見

20世紀の抽象美術の歴史は、長らく男性作家の名前で語られてきました。しかし、その陰にはピエレット・ブロッホをはじめとする、革新性に満ちた女性たちがいたのです。忘れられた才能を再発見し、美術史を書き換える動きが、今、世界で加速しています。 こんにちは、こんばんはMasaki(@masakihagino […]

リネット・ヤドム=ボアキエ:描かれる”想像上の人物”が投げかける現代のアイデンティティ

こんにちは、こんばんはMasaki(@masakihagino_art)です。今回から結構な期間、更新が滞ってしまっていた、世界で注目されているコンテンポラリーアーティストの紹介記事を復活させていこうかなと思います。 世界では結構な注目度があるのに、日本語ではまだ情報が少ない作家を、海外のサイトから […]

世界中のアート業界が驚く1600万円のバナナ?【カテランのバナナ解説】

珍しく今hotな話題を取り上げてみようと思います。2019年12月5日から8日まで、そう丁度今週末あったArt Basel Miamiという世界最高レベルのアートフェアで、なんと1600万円のバナナが購入に至り、世界中のアート業界が騒然とおり、ニュースになっています。(しかも売れたのは水曜日のVIP […]

というかそもそも「美ってなんだろうか」

みなさん、哲学の分野の中に、美術についての分野があるのは知っていますか?美術哲学と言われるものだったりもありますが、なにより分野として確立しているのが『美学』というものです。 日本の美大や美術史専攻の学科に実際にどのくらいこの『美学』が浸透しているのか、どのくらいの授業があるのかはわかりません。ドイ […]